第三十三番札所
天台宗
華厳寺
本尊:十一面観世音菩薩
開基:豊然上人
建立:延暦年間

ご詠歌三世

過去・万世(よろづよ)の 願(ねが)ひをここに 納めおく 水は苔より 出る谷汲
現在・世を照らす 仏の験(しる)し ありければ まだ灯火(ともしび)も 消えぬなりけり
未来・今までは 親と頼(たの)みし 笈(おい)摺(ずる)を 脱(ぬぎ)て納(おさ)むる 美濃の谷汲


本堂

縁起によりますと、桓武天皇の御世に奥州会津郡黒河郷の住人に大口(おおぐち)大領(だいりょう)という人が居て、我が在所に観音像を祀る事を発願するが、自分の力では御衣木を得る事が出来ず文殊堂に祈願すると、霊夢によって霊木の所在を教えたれた。その場所には榎の巨木があり、これを里人に譲ってもらい都において仏師に七尺五寸の十一面観世音菩薩の像を刻ませた。祈願成就も目の前と喜び勇み現在の美濃谷汲山まで来ると尊像は如何様にしても動かず、この地に居た沙門豊燃(ぶねん)を開山に一宇を建立して、この尊像を安置したと伝わる。その後、醍醐天皇より山号谷汲山と華厳寺の扁額を賜ったのです。
 この地は古くより油が湧き出て、観音様の灯明に使った事から谷汲と称するようになったと言う事です。


精進落としの鯉(左右の柱にあり)
 満願の寺の参道は長く両脇には門前町のごとく店が並んでいる。
食堂も生ものを意識して食べさす様に看板が並び、本堂の柱にある精進落しの鯉に触れた参拝者を待ち受けている。やけに仏像や御軸の表装の完成したものを並べている店が多い。御軸は完成の見本であろうが、満願寺の有り難味で任せる参拝者も居るのであろうか、表装は京に限るとまでは云わないが、私にはその気には成らなかった。

御本尊十一面観世音菩薩体内廻り
 人生一寸先は闇と云うが、一寸でも見えれば有り難い事だ。幼い時に母の手をつかみ恐くて早く出ることしか考えなかった事を記憶しているが、妻とお参りした時だったので、この時はその手をつかんでいる。勿論私が先に進みましたよ。この義をするのはこれで二度目であるが、今回は違った。急ぎもせず暗闇に身を任せることが出来て妻と何かを語っていた。行き着くことは決まっているのだから行ける様に行けば良いのだ。
 外縁の本堂横に安置している観音様の後ろに見えるのが、笈ずるや杖を納めるお堂に成っている。
 本堂裏に在る水掛地蔵に願を賭けた符を貼ってお祈りするのに、何処に符を貼ろうか考えたが、頭しかなかろう。
妻も同じ所に貼っていた。

満願堂
 
岐阜県揖斐郡谷汲村徳積23
TEL 058555−2033
交通機関
名鉄谷汲山駅下車徒歩約15分
 



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