真言宗
青葉山・松尾寺

山門
  舞鶴の端、若狭高浜寄りになる位置にあり、青葉山は高浜でも若狭富士と称して観光案内に出して、その境界線が山中を走っている。この山も聖地とされて、その昔は女人禁制の時代があった。
 本尊馬頭観音であり、開基は唐僧威光上人、仏法を広める決意で渡来して、諸国を遍歴してうちに、この地で故郷の馬耳山に似ている青葉山に留まった。伝わるところによると、山中にある平地の中ほどに松の巨木が聳えていて、その下で法華経を修していると何時の間にか金色の馬頭観音像が手に有るので、仏の啓示を感じて庵を結んで尊像を安置したのがこの寺の始めといい、山号、寺号も縁持つ青葉山と松の巨木に因んでの事という。
 
毎年五月八日に奉納される舞楽は、この故事を伝えるために伝承されたものである。


勅使門
 この門の向こうは池泉庭があり、本坊が建っている。

本堂
  馬頭観音は、穏やかな相はしていない憤怒の相で、怒っていると思うようなお顔である。仏陀や他の菩薩は穏やかな究極の慈悲の相で救済をするが、それでも救えない衆生を救済する時の姿であるという憤怒の相の救済者は多い。馬頭観音であるが畜生道の救済に当たるとされ、仏陀の穏やかな慈悲の相に対して、この憤怒相も究極の慈悲の顔であると思っている。
 この様な顔は幼い時に何度も見たことがる。やんちゃで手を付けられない頃の私の手を握り、涙を流しながら歯を食いしばった母の顔がそうであった。親もこの二面を持って子に接してきたのだろう。
 信仰心の深い老婆が、いつか京都・東寺で口にしたことを、私は忘れない、犬を見て、おお、犬でやっていくのも大変やろう、ご苦労さん、ご苦労さん。
 姿だけではない、私もヒョットしたら、馬頭観音の目から見れば同じ言葉が返ってくるかもわからない。    南無三

大師堂

鐘楼と樟の巨木
 鐘楼の横に聳えている大銀杏は樹齢八百七十年で、鳥羽天皇のお手植えと伝えられている。私の浅はかな想像であるが、おそらく勅使が来たのであろう。



拝観時間・8:00〜17:00・自由拝観(無料)
車椅子拝観可・介添え人要
〒625−0010
京都府舞鶴市松尾
532
TEL 0773622900
交通機関
JR 小浜線松尾駅下車徒歩約50分




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