世界文化遺産
臨済宗
大雲山・竜安寺

鉄斎の銘が見られる「知足」の額

山門
今は観光道路に遮られているが此れが竜安寺の山門です

今の竜安寺境内は、円融天皇の勅願寺で、宇多天皇の孫、「天元六年(983)仁和寺の別当」寛朝(広沢僧正)を導師として円融寺が開かれた址で、この辺りは、一条天皇の円教寺、後朱雀天皇の円乗寺、後三条天皇の円宗寺と勅願寺が出来ては消えて行った地でもあります。岡崎の六勝寺(法勝寺、最勝寺、尊勝寺、円勝寺、延勝寺、成勝寺)は、この四円寺を手本にしたのでしょう。よほどこの地を愛されたのか、「円」を象る後方の山を墓所としている。勅願寺であるが故に、御本人の円融天皇崩御後は衰退すると言う運命は逃れられない。平安末期に、ここに持仏堂を建て徳大寺として、これを後に家名としたのが、此処を所有した左大臣藤原実能である「徳大寺家誕生」。室町期、宝徳二年(1450)幕府官領の細川勝元が、右大臣公有よりこれを譲り受け、その邸内に妙心寺の義天和尚をもって、大雲山竜安寺としたのが、現在のこの寺の起こりであり、方丈は慶長期に建立の、西源院の本堂を移築したものです。


石庭
方丈庭園:西に行くほど塀を低く、地は東に行くほどに低く、河を模り水はけもよく合理的にしているが、この遠近法には人はあまり気がつかない。植栽無しで、塀を低くしたのは、その遠近法に力をそえている。又,塀を低くし、植栽を配さなかったのは、勝元が男山八幡宮を遥拝出来る様にしたものであるという、見えるその中には白く立ち昇る煙が勝元に何を知らせていたのか。
 それぞれの生き者が、菩薩を慕い寄り添って行く様を表しているとも言い、鶴亀を表しているとも、七五三に並べたとも、心の字を描いたとも諸説がある。
 石の裏に小太郎、彦二郎の銘が残っているが、作庭上の約束違反で、これは謎である。
この庭は、何処から座視しても、十五個の石の姿は全部は観えないと云うことが売り物の一つに成って説明されている。二、三足らぬも、足るを知る、この解釈もあるが、石を陳列して見せる目的ではなく、立体構造では当たり前の事です。現在の方丈は、移築したもので、本来の方丈より少し東にずれているという。
したがって、視点も東にずれている。「昭和十三年、重森三玲氏により実側」どちらにしても諸説が生まれると言う事は、それだけこの庭は考えさす力が有ると言う事だ。これも言い換えれば玉虫色的表現の代表作であろうと思う。この庭は、解き明かす事は必要ない、貴方が今、観想した其れが全てで、再訪問の折の別の観想も貴方の中の全てであろうと思います。
 何処にでもある陰陽の空間。陰から陽を拝すると、心静かにして希望が見えてくる。ふすまの開閉に変化をもたらしながら、自然に一幅の御軸を描かせている。此処には三幅の味わいがあるが、一幅が良い。
 何処を訪ねても、お叱りを受けない限り、襖の開閉を変化さして、好きな一幅を選び、目に焼き付けながら持ち帰るが、次の訪ねた所で、たちまち打ち消されてしまう。残念であるが、打ち消させた一幅に会えた喜びもあり。
  この方丈の裏に、知足の手水鉢が在るが、これは模刻「写し」である。本歌は奥の茶室の横に在ります。水戸光圀公が「大日本史」の編纂の時、什宝「太平記」を参考にした礼に寄進したもので、「知足の者は、たとえ貧しいといえども富めり。不知足の者は富めりといえども貧しい。」唯我知足、「われただたることをしる」を中央の口の字に四方の字を合わせ読むものを図案化しているのです。この様に、庭園内は 教典、禅の公案や、故事を題材にする事が多い。

玄関
方丈玄関(唐破風が玄関)
方丈は慶長期に建立した西源院の本堂をこの地に移築したものです。方丈には、玄関であるこの門から入るのが本来の形で、玄関を入った左が方丈庭園になっています。現在は、どの寺院の方丈玄関も開かずの門に成ってしまって、開けている玄関が段々と減ってきました。  方丈
  (池泉舟遊式)実は昔、石庭よりも世に有名であったのは、このオシドリ池と呼ばれた池泉庭、鏡容池と呼ばれる大珠院庭園であったのです。これは、実能が円融帝の寺の庭園を利用して造った庭です。元は五島在り、舟遊びが出来る蓬莱池泉庭でしたが、今は三島しか在りません。その三島がほぼ一直線ならんで、水分け石も残っています。この現在の池泉庭は慶長五年に石河備前守光吉の手により再興された庭で、真田幸村の娘婿であったためか、伝、真田幸村の五輪塔が島にあります。
 その昔は、石庭に寄る者は少なく、この池泉庭に人が集まったとの事です。
今は昔、その時代の移り変わりの中で人の好みの変化が違いが面白い。

拝観時間:
8001700121日=2月末8301630 
大人・高校400・小中学300・割なし・車椅子拝観境内のみ可(介添人要)
身障者割引(高校生以上300・小中学200
6168001 京都市右京区竜安寺御陵下町13 TEL0754632216
市バス・JRバス竜安寺前・京福電車竜安寺道



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